「つやま和牛」内覧会がありました。

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2016年3月24日(木)津山国際ホテルに於いて「つやま和牛」内覧会がありました。
 当日は生産者のみなさんや、流通業者、各メディアの方々大勢が招かれ「つやま和牛」の誕生を祝いました。津山国際ホテルの藤枝進総料理長は「捌(さば)いてみると、油がとても良質で、お湯でさっと洗い流せ、しかも手がつるつるになる。味も良質でとても美味しい。」と太鼓判を押されていました。本当に食すると実にうまい!ただし、まだ頭数が少ないので津山でしか味わえません。
 つやま和牛とは?「つやま和牛の定義:津山生まれ、津山育ち、月齢28カ月以上の牛、津山産小麦ふすまを300㎏以上給与」です。現在7戸の農家さんが41頭を肥育されています。

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 販売は、認定を受けた飲食店のみの販売となるようです。のぼりや指定店証が目印。

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宮地昭範津山市長、村木正司美作県民局長、佐藤和久美作地域農業普及指導センター所長、竹内祐宜津山市観光協会長

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つやま和牛のロゴをデザインした竹内悠真さん   バックミュージックの演奏が素敵でした。

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今日のレシピ                  レシピの説明は藤枝進津山国際ホテル総料理長

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ジンジャエール(津山商業生徒さん考案)     
オードブル:リブロース肉の冷しゃぶ風、トマト風味と胡麻ドレッシング。ミンチ肉のミートローフパテ冷製、津山生姜ジュレ添え。

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腿肉のローストビーフ、タタキ風、柚子酢カルパッチョ。
スネ肉の濃厚なコンソメスープ、地場の春野菜とタピオカ。

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津山産小麦(せときらら)のバターロールと素焼きパンの写真提供:つやま和牛振興協議会さん

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メインディッシュ:
ロース肉のステーキ、肉汁ソースとバラ肉の赤ワイン煮込みシチュー、パスタ添え。
サラダ:地場産フレッシュ野菜の小さなサラダ

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ヨーグルトムース、桜ジュレのソース(津山商業生徒さん考案)。  榕菴コーヒー


つやま和牛物語
自然が育む
 津山は北部・西部を中国山地、東部を美作台地、南部を吉備高原に囲まれた盆地にあり、吉井川をはじめとする涼やかな清流が幾筋も流れています。
 牛は育った環境によって、その肉質が変ると伝われており、新鮮で澄んだ空気、盆地特有の寒暖の差、清涼な水で育まれた「つやま和牛」には、津山独自の気候、風土が醸す味わいが秘められています。

歴史が育む
 津山と牛の関わりは長く、慶雲2年(705年)には中山神社(一宮)近くで牛馬の市が立っていました。
 さらに肉食厳禁の風習が定着していた江戸時代に、徳川幕府の「お目こぼし政策」により、津山では牛肉が食べられていたといわれています(岡山畜産便り平成14年4月号)。干し肉や牛の煮こごりなど、津山特有の牛肉の食べ方があるのも、長い食肉の歴史の中で培われた庶民の知恵かもしれません。
 「つやま和牛」は、長きにわたる牛との関わり、さらに他地域では見られない食肉文化を礎として生み出されるのです。

津山人が育む
 津山の人々は牛に愛情と技を注ぎ込み、力が強く知性に富んだ役牛(耕作や運搬に使う牛)を育てました。多くの優れた牛が出雲街道を経て全国へと巣立っていったのです。
 また、昭和の初期まで、牛を県外の農村に貸し出す習慣がありました。その際、津山の人々は、愛牛を花嫁のように着飾らせて送り出しました。竹細工の伝統工芸品・作州牛(さくしゅううし)が往時の姿を今に伝えています。
 津山人が牛に注ぎ込む愛情と巧みの技は、牛の役割が使役から食肉となった今も変わりません。生まれた子牛にはお母さん牛の初乳を必ず飲ませます。離乳食を食べようとしない子牛には、手にとって口に入れてあげます。寒い季節には暖房したり、厚い布を着せたり・・・飼い主の愛情をたっぷりと受けた牛たちが「つやま和牛」となるのです。

つやま和牛の定義
・津山生まれ、津山育ち
・月齢28カ月以上の牛
・津山産小麦ふすまを300㎏以上給与

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つやま和牛信仰協議会の生産者部会会長の大﨏毅さんは、「どんな味になるか解らなかったが、想像を超えた美味しさだった。また、地方創生は全国どこにでもあるが、私は自給自足が新しく生まれ変わるものだと考えている。息の長い産業に育てていきたい。」と熱い思いを語られました。