岩滝様と腰淵様(油木北)旧久米町

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 油木北の岩滝様も巨岩崇拝に基づく神様で、此の地方は、弥生時代の集落址・土拡墓群、数々の古墳のあることからして、弥生時代から古墳時代、奈良平安時代へと、人里の栄えた地域で、小範囲の地域に巨岩の何個もが集まっている岩滝様のあたりは、磐境とか磐座と見立てるに恰好の条件を備えていて、神宿る聖域として祭祀が行われており、時代が降って、瀬織津姫(せおりつひめ)の神を祭神とする岩滝様が祀られるようになった。

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 此のお宮は本殿の中央で右と左の二つの部屋に分かれて、向かって右の部屋に岩滝様、左の部屋に腰淵様が祀られている。境内は見付ににある岩の形からして 男性的であって、そこに祀られている二神はいづれも女性の神様で、女性の下の病の神として信仰されている。女性の下の故障を取り払って夫婦生活が円滑に行 わ れ、その結果赤ん坊が生まれるようにとして下さる神である。

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岩滝様の後をまわるとまた祠がありますが、ここは男性の神様でしょうか?

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境内には大きな岩が沢山あります。

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岩滝神社奉額俳句 「勝山の俳諧、 看雪庵冬青」で選者の紹介をしている。
冬青一句 目に残る山の青みや稲光り

(文:久米町史より抜粋)2014年9月22日取材