22世紀の森(加茂)

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 我々加茂町民は、自然より与わった大いなる恵みを受け継いでいく意志を、天地に示すため、ここに「二十二世紀の森」を設置することを決定しました。大木の生い茂る美林を、二十二世紀に向けて保護、育成していくことは豊かな森林資源に育まれてきた我々町民の果たすべき使命であると考えます。その姿勢を世界に示すため、ここ高鯨の直営林二〇ヘクタールを、「二十二世紀の森」と定め、西暦二、一〇一年まで保存することにしたのです。これは森林の重要性が様々な面から認識され出している近年の動きを先取りするパイオニアプランとなるでしょう。
 自然との調和なくして、人類の未来はなく、地球滅亡を招くのみです。我々は時代の先駆者として、地球的視野に先立ち、自然保護の理念を、ここに高らかに掲げます。 平成二年五月(文:石碑より)

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22世紀の森の紅葉が美しい            建て看板と記念碑

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22世紀の森「概要」
 加茂町の総土地面積は15.929ヘクタールあり、このうち14.288ヘクタールが森林面積でその割合は89.6%です。町有の森林面積は、2.800ヘクタールで、直営林・官公造林・県行造林・保護料地・その他分収林として、経済的、学術的、水源かん養、資源保護を目的として、先人から引継ぎ営営とその撫育管理に務めているところです。
「主旨」
 加茂町は、広大な森林資源を有する林業の里であり、近年高まる森林のもつ公益的機能の多面性が、国民的に重視されたきたことと、町民の基本財産の造成を記念して、直営林のここ高鯨に20ヘクタール(スギ2ヘクタール・ヒノキ15.33ヘクタール・カラマツ2.67ヘクタール 造林1951-1952年)を西暦2101年まで保護するため「22世紀の森」と定め、永くこの森を保護育成しながら緑の大切さを提唱するものです。(文:看板より)

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22世紀の森

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22世紀の森

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22世紀の森

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22世紀の森はトイレもあります。(2015年10月30日取材)