
津山郷土博物館特別展「考古学は語る!美作津山の古墳文化」

史跡津山城跡 二の丸長柄櫓発掘調査 現地説明会

津山郷土資料館ミニ企画「お正月」

2024年の福力荒神大祭

2024年10月12日(土)〜 2024年12月15日(日) まで、津山市山下の津山郷土博物館3階展示室で「考古は資料は語る!美作津山の古墳文化」と題した津山郷土博物館特別展がありました。
特別展は、埴輪(はにわ)や須恵器など70点を展示、美作地域の古墳文化を紹介したものです。
三角縁神獣鏡(田邑丸山2号墳)
展示の目玉となっているのは、4世紀後半の田邑丸山2号墳(同市下田邑)から出土したとされる直径21.6センチの三角縁神獣鏡は、1960年ごろに盗掘被害に遭うなどして、長らく所在不明になっていたとされています。
ところが、昨年11月、京都府であったオークションに出品されているのが確認され、旧市史に掲載されていた写真と一致していたそうです。それを同志社女子大学の山田邦和特任教授が散逸を防ごうと入手していたもので、今回の特別展に津山郷土博物館が借り受けて公開に至ったものです。津山市内で唯一存在が確認された三角縁神獣鏡で、大きさや模様が同じ神獣鏡は、他に広島県福山市や兵庫県芦屋市、大阪府枚方市などで7例が確認されているそうです。
津山郷土博物館特別展の展示風景 日上天王山古墳など
美作の古墳研究は、市内日上にある明治6年に建てられた古冢碑までさかのぼり、碑文には開墾時に鏡(径五寸)などが出土したことが書かれています。美作国は備前国からわかれてできました。この謎を解く鍵は前時代の古墳文化にあるのではないかと考えます。美作の中心であった津山には、美作最大や最古の前方後円墳をはじめ、陶棺といった独特の棺桶が普及するなど、独自の文化圏を形成していたことがうかがえます。貴重な考古資料から美作津山の古墳文化を紐解きます。(文:展示パネルより)
日上畝山古墳群などの出土品 盾形埴輪(日上畝山古墳群)
人物埴輪(日上畝山古墳群)
馬形埴輪(日上畝山69号墳) 円筒埴輪(日上畝山60号墳)
発掘調査資料からみた津山の古墳文化
須恵器(中宮1号墳) 円筒埴輪・土師器(中宮1号墳)
陶棺(天神原1号墳) 埴輪(美和山1号墳)
土師器(日上天王山古墳) 捩文鏡(日上天王山古墳)
馬具 鉄鍬、のみ(中宮1号墳)
展示風景 土師器・円筒埴輪(奥の前1号墳)
井口車塚古墳葺石・埴輪 全景 円筒埴輪(橋本塚1号墳)
橋本塚1号墳 土師器(田邑丸山2号墳)
長畝山北4号墳主体部 日上畝山古墳群遠景
人物埴輪・円筒埴輪(日上畝山58号墳) 須恵器(子持はそう)(長畝山北9号墳)
須恵器(杯蓋、杯身、高杯、はそう、台付壺)(長畝山北4号墳)
須恵器・円筒埴輪(樽形はそう)(日上畝山古墳) 須恵器(有蓋高杯)(河辺上原2号墳)
勾玉、金環、ガラス小玉(河辺上原2号墳)
陶棺(写真)(万燈山古墳) 万燈山古墳調査風景
須恵器(柳谷古墳)
柳谷古墳横穴式石室全景 四獣鏡(正仙塚古墳)
銅椀(殿田1号墳)市指定重要文化財 銅椀(荒神西古墳)市指定重要文化財
十六夜山古墳(いざよいやまこふん)
展示風景 正仙塚古墳現況
展示風景 荒神西古墳横穴式石室 殿田1号墳横穴式石室
金銅装双龍環頭大刀柄頭(天神原1号墳)