日上天王山古墳・日上畝山古墳群

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 天王山古墳は平成6年に発掘調査がおこなわれ、美作地方最古の前方後円墳(墳長57m)であることが確認されました。茸石で覆われた墳丘は後円部が三段、前方部は二段に築かれています。前方部はバチ形に開く独特な形で、奈良県の箸墓古墳や岡山市の浦間茶臼山古墳などの最古式前方後円墳とよく似ています。
 後円部中央からは長さ4.2m、幅1mの堅穴式石槨が発見されました。このほか、後円部上では堅穴式石槨1基、箱式石棺2基の埋葬施設も見つかっています。中心となる堅穴式石槨は古く盗掘されていて、副葬品のほとんどが持ち去られていましたが、青銅製品の破片や鉄の刀、斧、鏃などが残っていました。
 もう一つの堅穴式石槨は盗掘されておらず、青銅製品の鏡や鉄剣、たがね、鉄鏃などが埋葬時の状態で出土しました。埴輪は用いられていませんが、東側のくびれ部からお祭りに使われたとみられる二重口縁の壺形土器が発見されています。

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日上畝山古墳群の入口を進むと、大日如来の石碑がある。

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 畝山古墳群は平成7年から9年にかけて調査され、円墳54基、方墳2基の計56基が確かめられました。このほかにも過去の調査で、墳丘は削りとられているものの前方後円墳1基と円墳3基が確認されています。このことから百基近い古墳がこの丘陵上に存在していたものと推定されます。
 埋葬施設は堅穴式石槨や木の棺を直接埋葬するものが多く、鉄刀や鉄鏃などの武器、鉄斧や鉄鎌、鉇、防錘車などの工具、石製の玉などの装身具、須恵器、土師器などの土器類を多数副葬するという特徴がみられます。一部の古墳には埴輪が用いられ、ほとんどが円筒形のものですが、巫子の形をした人物埴輪なども発見されています。
平成11年10月 津山市教育委員会 (文:現地説明板より)(2017年6月11日撮影)

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日上畝山古墳群

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日上畝山古墳群

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日上畝山古墳群

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日上畝山古墳群

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日上畝山古墳群

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古塚

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日上畝山古墳群

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丘の上にのぼると川崎方面が見えます。