愛宕山大権現(安井)

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 京都の北西にある愛宕大権現は、王城鎮護の神として崇拝し、また火伏せの神として信仰を集めており、どの村でも愛宕様の祭りは行われている。
愛宕祭りは、正月二十四日とその前後を祭りの日と定め、また月々二十四日を愛宕精進といって酒を慎む人が多かった。
 祭りは炬火を燃やして神事を行い、火災に備えるために愛宕の神に紙の弊を供えて、これを有事の際にその弊を立てて火災を免れたという話はこの村にも伝えられている。また、愛宕の代参講も行われるなど、火伏せの神としての祭りは村の大切な行事の一つであった。

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愛宕山大権現(安井)
寸法 高さ107cm 
造立年代 文政十三年(1830年)
在銘 文政十三庚寅七月吉日 世話人 影山庄吉

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(文:勝北公民館発行『勝北むらの石仏』より)(2019年2月2日撮影)


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