新野まつりは岡山県重要無形民俗文化財です。

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「新野まつり」が2018年11月3日(土・祝)ありました。
 作州三大まつりの一つに数えられる「新野まつり」は、新野山形の八幡宮を親神様として二松・天穂日・天津・天満神社の氏子たちが御輿をかつぎ、稲塚野の神事場に集まって豊穣の秋を祝い、新野郷すべての人々が喜びを確かめあい励ましあう一郷一所の大祭である。各神社の社伝は古く伝承行事もさまざまであるが、まつりの形態が今日のように郷土団結の様子を整えてきたのはおよそ室町期の頃であると推定されている。
 素朴な農民の心が大切にされ、今日まで受け継がれていることは吾が町・勝北の誇りである。祭日十一月三日

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獅子ねり
 伶人奏楽、うちならす太鼓の音に、二頭の獅子は古老たちから伝承された身ぶりよろしく威勢よく舞う。子どもの無事息災を祈って父親は勇壮な獅子の気息に吾子をふれさせる。

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八幡宮の御供田(こくでん)で収穫された米で餅をつき、鏡餅一重と小餅十二個入り(五)をつくってこれを苞につつむ。まつりの日、親神の神幸をむかえる末子の神、西下天満宮の神輿と山形三社(八幡様・若宮様・高良様)、そして西上天津社の神輿に労をねぎらって配られる餅である。

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新野まつりの祭礼を行う一帯を稲塚野と呼ぶ。

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村の伝統と信仰が重なりあい、まつりの一日、神事場にふるさとの思い出がはぐくまれる。

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 勝北のまちで働く氏子と都会で働く仲間が声をかけあい肩をたたきあい旧交を温めあうのも、神事場でしか見られないすがたでありふるさとの心である。稲塚野は新野小学校発祥の地でもある。

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七体神輿
 古くは堀坂村を加えて八体の神輿が集まっていたが、いまでは旧新野村内の氏子から七体の神輿が稲塚野に勢ぞろいしてまつりの神事が行われる。作州屈指の祭礼である。

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村の伝統と信仰が重なりあい、まつりの一日、神事場にふるさとの思い出がはぐくまれる。
(写真提供:y氏)