津山市田熊の回り舞台から、薪能「田村」
2013年10月26日当日の天気は雨で心配しましたが、舞台が始まるころからは雨もほぼ止んでいました。ここは子どもの頃からいつも行っていた場所でもあり、感慨深いものがありました。薪能「田村」 は吉田篤史さんがシテとして出演。田熊回り舞台
主催:ゆきちゃんのぐりーん倶楽部 代表 小島幸子・共催:津山市田熊町内会
子どもの頃から慣れ親しんでいた田熊八幡神社ですが、やっぱり!急な坂道です。
▲写真提供:直本 圭一さん ▲写真提供:直本 圭一さん
前座を務められた田野さんの尺八 主催者の小島幸子さんの挨拶
日も沈んできて
回り舞台がくっきりと浮かぶ
いよいよ能が始まります。
薪能「田村」
薪能「田村」
薪能「田村」
吉田さんの御礼の言葉
↓↓↓津山市 田熊回り舞台から薪能「田村」 菊本 将之さんが撮られたビデオです。
薪能「田村」にお越しくださった皆さま、ご尽力くださった皆さまに心からお礼申し上げます。
こうして大イベントを終えてみますと、よくここまでのことが成し遂げられたという気持ちでいっぱいです。それは、ひとえに皆さまのお力のおかげです。
当日は台風の影響でまだ雨が残っており、テントなしでの開催を決断したことに、開催終了までこれでよかったのかと悩みましたが、途中田熊の舞台の上だけ青空が広がったり、舞台背板の窓から虹が見えたりして、喜びがありました。
薪能が始まってからは雨は止んだと思われましたが、それでもパラりとしたことがあり、夜の寒い中皆さまには、よく持ちこたえていただいたと感謝の気持ちでいっぱいです。
夜の闇の中、薪の燃えるゆらゆらとする灯と照明により舞台が浮かび上がった美しさ、また天空と一体化した田熊の舞台のロケーション、そして静寂の中に広がる音、それらが混ざり合って心の奥深くをゆすぶり続けられた感触は、何とも言えないものがありました。
現代では何でも望めば手に入ることが多い中、田熊の薪能は急な斜面を登ってこなければ見ることはできないということも、意義をさらに深めていたように思います。
開催終了後すぐにお礼を申し上げたかったのでしたが、これまで準備を進めていた中での極度の緊張感から解放され、反動で体中が緩んでいます。
菊本さんがアップしてくださった映像を見ると、改めて感動が蘇り、涙が自然に流れてしまいます。
皆さまには格調高く、誇り高く、これからもお過ごしいただくことが私の願いです。
今回の薪能を考え始めて1年経ち、ようやく実現することができました。
ありがとうございました。
小島幸子