才の木(津山市高野)
高野田んぼのまん中に、一本の大きなアカメヤナギが立っていました。この木は、遠くからでもながめることができ、古くから人々にしたしまれている名木でした。(2014年伐採)
この木の根元には、才の神さまがまつられています。才の神は、村人を悪魔や病気などのわざわいから守ってくれる神さまです。おそろしい伝染病などをふせいでもらえると信じられていました。才の神は、まった、旅の安全を守ってくれる神さまでもありました。
ここに立っていたアカメヤナギの大木は、才の神がやどる神木だと考えられ、「才の木」と呼ばれるようになったのです。道路におおいかぶさるように大きくなっていました。
むかしは、道行く人々がみどりの木のかげでひと休みしたところでした。ひものきれに「わらじ」を「才の木」につるし、新しい「わらじ」とはきかえていたので、古い「わらじ」がたくさん供えてありました。みんなが学校に通う安全を学校に通う安全を守ってくれているのではないでしょうか。
このような大木のアカメヤナギはめずらしく、津山観光百景、岡山県名木百選にえらばれています。(文:むかし高野より)(アカメヤナギは2013年12月7日伐採)2015年1月23日取材
才の木は樹齢約170年でしたが、内部の腐食などにより傾きが大きくなり、倒れるおそれが出てきました。才の木のそばの県道は通学路になっていたため、地 元町内会はこのままでは危険なため、 安全を確保するために才の木を伐採することを決めました。(2013年12月7日伐採)
伐採された才の木の株が残っています。
多くの学生さんがここを曲がって今は無き鴨川中学へ通いました。
伐採される前の才の木(アカメヤナギ)写真提供:高野公民館 館長 近藤恭介さん