飯綱神社(高野押入)

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飯綱神社(津山市高野押入)

 『美作國神社資料』には、「苫田郡高野村大字押入字下押入 村社 飯綱神社 祭神 倉稲魂命 祭日 例祭 十月二十日 社殿 本殿 神楽殿 氏子戸数 六拾戸 境内神社 尾鼻神社 祭神 高龗神命 由緒沿革不詳」とあります。 

 『新訂作陽誌』には「高野郷 押入下村之記」に「神社 飯綱権現 一村氏神 祭神 宇賀魂命 本社 拝殿 祭日 九月九日 尾鼻大明神 社地に在猿田彦命 天神宮」とあります。

 倉稲魂命と宇賀魂命は字が違いますが、同じ神様(ウカノミタマノミコト)です。古代の「うか」や「うけ」の言葉は食物を表し、「食物の魂の神様」と言うことになります。また、倉稲魂命から「倉に保管された稲の霊魂」を「食物の魂の神様」と考えていたことが分かります。古代の日本では、稲は神様からの授かりものとされ、稲に「稲魂」が宿ると考えられていました。境内に祀られている高龗神命(タカオカミノミコト)は、龍神で雨をつかさどる神様で、飯綱神社は「稲」とその成長に必要な「水(雨)」の神が併せて祀られていることから、稲など五穀豊穣を願った神社としての性格がよく分かります。(参考:文中資料 初めて読む古代史 日本の神様読み解き辞典)

(資料提供:津山市高野公民館 館長 近藤恭介さん)2014年12月9日取材

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↑中央病院駐車場より         

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鳥居

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飯綱神社拝殿 

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拝殿                  幣殿                  本殿

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幣殿

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飯綱神社、本殿の彫り物

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飯綱神社本殿

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尾鼻神社

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尾鼻神社

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尾鼻神社本殿

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末社神(稲荷神社・鈴荒神社・野上牛神社・浜荒神社・岸本荒神社)

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末社神(稲荷神社)