
津山の今昔を辿ってみました。(1)

街道筋に祀る昔ながらの塞の神(津山市玉琳)

野介代の「花もも」の花が綺麗です。

塞ノ神社(津山市野介代)

○荒神信仰の盛んな作州
民俗学者直江広治氏の研究によると、荒神信仰は全国的に盛んであるが、屋敷神・株内の同族神・部落神・産土神に関わる屋敷外の地荒神は、東は千葉県、西は宮崎県の範囲までであり、その中心は中国地方でとくに岡山県と島根県が最も盛んな地域とされています。岡山県下では、県南より北部の方が盛んであり、江戸時代に修験者の活躍が盛んであった作州こそ、まさに荒神信仰の本場ではないかと考えられます。
江戸時代、作州で一番多い宮は荒神様であったといわれています。当美作町では、どれほどあったのでしょうか。幸いにして江戸時代半ばの天明4年(1784年)岩見田の百姓赤堀氏の手になる「奉勧請国中惣神宮」の貴重な記録があります。それを整理してみると、荒神様は町行域の42大字(旧村)で合計して129という多きに達しているのであります。(文:作州民間信仰代表 荒神様とそのお祀り 宮澤靖彦) (2014年4月12日取材)
野介代サンクス近くにあります。
荒神様は、大別して三種類に分けられます。
①くど・かまど等の火の神・火伏せの神としての屋敷内荒神
②屋敷神・株内の同族神・部落神・産土神として屋敷外の地荒神
③牛馬の安全・守護神としての牛馬荒神
綺麗に手入れが行き届いています。
お礼のつもりでお手入れされておられるそうです。
水仙の花やムスカリの花が咲いています。
ボケの花が美しい