藤の棚橋(ふじのたなはし)(福田)
藤の棚橋は、昭和2年(1927)3月建設。旧国道53号(市道佐良山181号線)沿いに皿川に架かる長さ24.3mのRC桁橋である。国道は幅員を広げるため、橋を含む250mほどの区間が東側に新設・移行され、現在では近隣住民が利用するのみとなっている。親柱や束柱には桃色花崗岩の万成石が使用され、アールデコ風のデザインが施されている。橋脚は昭和初期らしい華奢な印象の形状で、架橋当時のままである。高欄の大きな開口部には鋳鉄グリルがはめ込まれていたそうだが、現在は戦時中に供出された痕が痛々しく残るのみである。(文:岡山県の近代化遺産より)
架橋:昭和2年3月
構造:鉄筋コンクリート造
柱脚:鉄筋コンクリート造(円形柱3本で柱間にアーチ壁を設けている・壁上部に梁があり桁と一体)2列
橋桁:鉄筋コンクリート造 5列(両端部にハンチ、外側の桁はハンチが曲面になっている)
床版:鉄筋コンクリート造
親柱:花崗岩(万成石)製
子柱(?):花崗岩(万成石)製
勾欄(笠木・束・地覆):鉄筋コンクリート造
藤の棚橋
藤の棚橋のアーチが美しい
藤の棚橋
親柱:花崗岩(万成石)製
藤の棚橋
美しいアーチの橋脚
藤の棚橋(所在地 /岡山県津山市福田)桁橋(2015年3月27日取材)