小田中浄水場

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2017年6月15日、小田中浄水場の歴史や役割を、可愛い小学生と一緒に勉強してきました。
 2017年4月『小田中浄水場』の浄水施設が大幅に新しくなりました。平成22年の計画着手から約6年の機関と30億円あまりの費用を投じ、施設の更新が完了しました。津山市の水道が創設された昭和9年に建設された小田中浄水場は、市の発展に合わせ幾度も拡張工事や改良工事を行ってきましたが、50年を経過し老朽化の著しい施設も存在し耐震性に問題があったことから大規模な施設の更新を行いました。
 しっかりとした耐震性を備えて地震災害に強い施設にするとともに、夏場に時折発生するかび臭をより確実に取り除けるよう、大幅に能力を高めた「粉末活性炭」による脱臭処理施設を設けたことで、更に良質な水道水をお客様へお届けできるようになりました。(2015の取材の様子はこちらから)(2017年6月15日撮影)

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小田中浄水場(津山市水道局の白井さんにご案内いただきました。)

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汚泥濃縮槽・汚水池        真中の建物は薬注棟      管理棟       

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排泥排水池・急速ろ過池             薬品沈殿池・フロック形成池

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水道水ができるまでが解りやすく描いてあります。
浄水場では、普段使われている水道水がどのようにつくられているのかを実際に見学することで、『水道』を身近に感じていただくことができます。(※注:事前のご予約が必要です。また、団体の方のみの受付となります。)
施設見学ご希望のお問い合わせは
小田中浄水場 電話 0868-32-0195(2015年の取材の様子
草加部浄水場 電話 0868-29-6860(2015年の取材の様子)(草加部の統合井堰の様子

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1、粉末活性炭接触池
夏の水温が高いときに発生しやすいカビ臭を取り除くために、原水に粉末活性炭を混ぜ、その原因となる物質を取り除くところです。

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2、着水井
吉井川から取水した水(原水とよびます)が浄水場へ送られてはじめに到着するところです。ここで水をきれいにする薬品の働きを助ける薬(アルカリ剤/ソーダ灰)を入れます。

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3、フロック形成池
原水の汚れをかためて取り除くための薬(凝集剤/ポリ塩化アルミニウム)を入れます。凝集剤の働きによって出来る汚れの塊(フロックとよびます)を大きく沈みやすいものへとしていくところです。

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4、薬品沈殿地
フロック(汚れの塊)を沈めて取り除くところです。水をゆっくり流すことによって、フロックは重さで池の底へと沈みます。沈みやすくするために、池の中には傾斜板という装置が付けられています。池の底に溜まったフロックは、機械によって自動で取り除かれます。

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5、急速ろ過池
薬品沈殿池で取り切れなかった小さな汚れまで取り除き仕上げをします。
水を砂の層(60㎝の厚さ)を通すことで、水の中に残った小さな汚れまできれいに取り除かれます。
砂の目詰まりを防ぐために定期的に砂の洗浄をします。
急速ろ過池を通った水は、見た目は水道水とおなじ無色透明できれいなものとなっています。

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急速ろ過池

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                 浄水池            塩素混和池
6、塩素混和池
急速ろ過池でろ過した水を消毒するところです。
ろ過したきれいな水に次亜塩素酸ナトリウムという薬を加えて消毒し、安心して飲める水道水が出来上がります。
7、浄水池
出来上がった水道水を一時的に貯めておくところです。
雨やほこりなどの汚れから守るためにしっかり蓋をした水槽となっています。
このあと、ポンプを使って水を高いところに作られた配水池へ送ります。
そこから高さを利用して、みなさんの家や学校などへ水が配られます。
このように水をある程度貯めておくことで、停電や機械の故障が起きたときでも半日程度は断水しないですむようになっています。
大きな災害が起きたときには、ここに残った水を人力で汲み出して使うためのポンプも備えています。

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給水車(東日本大震災や熊本地震にも出動)            送水ポンプ及び電気棟

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小田中浄水場                  送水ポンプ

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8、中央遠隔監視装置
浄水場や市内の配水施設などの機械や施設の状態、水質の状態を、コンピュータ装置を使って24時間絶え間なく監視します。
異常が起きた場合には、すぐにアラームが鳴りオペレーターに知らされます。

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小田中浄水場

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↑ めだかが飼われているのは、水の中に有害物が入っていないか常に監視するため。↑水質測定装置

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昭和60年頃の小田中浄水場            現在の小田中浄水場


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第1水源取水口

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第1水源取水口付近               第1水源取水口

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吉井川からの取水口です。    沈砂池             取水場