栃畑神社(津山市籾保)

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栃畑神社
主祭神 高皇産霊尊 袴幡千々姫命 饒速日命
由緒沿革 機織部がその祖神を勧請したものであると伝える。倭同年間国府が置かれ、総社の大祭が毎年執行せられるに当り、国司の預かったという。参集の儀は天正末年まで行われた。延宝四年国主森長継の三子長俊が産業織蚕の神として幣帛を奉って以来、歴代の藩主の崇敬が厚かった。現在の社殿は文政十一年十一月改築したもので、明治八年一月村社に列格した。

高皇産霊尊・・・天御中主神及び神産巣日神と共に、天地初發の時、高天原に成りませる獨神である。前記二神と共に俗に造化三神と讃へられ、宇麻志阿斯訶備比古遲神、天之常立神の二神を加へて別天神とも讃え奉っている。
袴幡千々姫命・・・(たはたちぢひめ)高皇産霊尊(高木神)の女、天忍穂耳尊の妃で、天日明命及び邇邇杵尊の御母である。
饒速日命・・・饒は字の如く物の豊饒なる意。速日は勝速日の速日に同じく勇動の讃称といふ。天忍穂耳尊の子で、母は萬幡豊秋津比賣と伝える。(文:栃畑神社宮司より)

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鳥居から栃畑神社を望む

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参道と神輿蔵

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拝殿より本殿を望む               随分古そうな灯篭です。

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栃畑神社の栃畑神社由緒略記

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手水鉢と本殿

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本殿

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龍の彫り物が丁寧に彫られています。

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大切に祀られている末社神


栃畑神社由緒略記
御祭神
栲幡千々姫命(織物の神)
高皇産靈之神(造化の神)
饒速日命(鏡作の神)

 当社は此の郷の旧社なれども勧請年月明記を存せず古老の口碑によれば上古此の郷は蚕業・織絹・製銅の業大いに拓けたれば、部民が各々の祖神を籾山栃畑の地に齋き祀れるものなりと、近郷に勝部・志戸部・綾部・倭文・錦織・又一宮中山宮の鏡作りの神を祀るなど産業に因縁深き御祭神又地名多きを以って知るべし
郡村の沿革に随い盛衰あれども 和銅6年(西暦713)國府を今の総社の地に設け國司が美作六郡六十余郷の神祇九百拾二座の神を勧請し一國の総社として大祭を執行するに当り美作一宮中山神社・仝二宮高野神社を始め諸社と共に毎年総社に神行ありて國司の奉幣に預かれりと参集の儀は天正の末年(西暦1,580年代)迄およそ八百五拾年の間行わる
延宝四年(西暦1,676)森長継朝臣の三子森封馬守長俊公諸公に列せられてよりは産業の神として崇敬篤かりしと云う
現在の御本殿は文政十年(西暦1,827)に改築せしものなり

(文:栃畑神社境内額より)2013年4月25日取材