お大師堂(下高倉東字溝の内)
下高倉東公会堂の東真向いの山すそにお大師堂がある。古くからこの場所には苫勝霊場第3番札所の大師堂(本尊 聖観世音・薬師如来・弘法大師)があって、戦前の霊場巡りが盛んな頃は、甘酒などを振る舞い賑わっていた。
平成2年に下高倉東全戸からの浄財によって改築し、有重(ありしげ)にあった苫勝霊場第52番札所の観音堂(本尊 十一面観世音・伝教大師)を合祀した。堂内には二つのお堂の本尊が安置されている。
お堂の入り口に吊るされている鰐口(わにぐち)には、「作州東北條郡下高倉村地心山明元寺」とあり、宝永2年(1705)の作である。地心山明元寺は有重にあったお寺で観音堂に引き継がれていたものと思われる。
下高倉東公会堂の東真向いの山すそにお大師堂がある。
二つのお堂の本尊が安置されている。
本尊 聖観世音・薬師如来・弘法大師
お堂の入り口に吊るされている鰐口
(2013年3月21日取材)(文:高倉の歴史と文化財より)