六体地蔵(津山市川崎字玉琳)

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津山市川崎字玉琳 神経痛、リュウマチなどに御利益があるといわれている。
墓地の入り口に立つ地蔵石仏、地蔵は六道の救済者とせられ、死後の救いの手として墓地の墓守役として信仰さられている。葬式はもちろん墓参りの時にも必ずまいるが、法華宗や真宗の所には見られない。
六体地蔵は檀陀、宝珠、宝印、持地、徐蓋障、日光の六体の称。

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塞の神様向かって左側におられます。

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当時の珍しい六体地蔵石憧(せきどう)
一柱の石塔六面に六体地蔵を刻んだもので、個々六体の地蔵と同じ意味であり、これを六体地蔵 石憧(せきどう)という。

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↑塞の神(2014年6月23日取材)


○地蔵は観音様とともに最も親しまれいる菩薩であり、釈迦が亡くなってからすべての人々の悩みや苦しみをすくい取るという。普通、僧形の容姿で道ばたや墓地、寺院などに立ち、手に錫杖や宝珠を持っている。平安時代の極楽・地獄の思想と結びつき、死後の世界の冥土にまで救いが及ぶとあって、地蔵信仰は、庶民の間に広く普及した。

○六体地蔵は、六地蔵ともいい、六体並んだ地蔵のことをいうが、これは地蔵・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天という六つの世界のいずれに陥った人の魂をもすくい取ることを表している。通常、墓地入り口などに鎮座されている。ここの六地蔵は、いつも大切にきちんと祀られていて、当地域住民の信仰心の厚さを物語っている。

(文:美作の歴史を知る会 宮澤靖彦)