田中(小田中)

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 小田中の由来は田中郷からです。『和名抄』には、田中郷は苫田郡七郷の一つと書かれています。当時の田中郷は、西は現在の筋違橋から東の宮川まで、北は上河原から南の吉井川まで広い地域であり、城西通り一帯は河川敷であったと書かれています。田中の地名も田中郷に由来しています。
 町内の中心には白加美守護神、田中北部に農業の守護神の2社があります。

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 小田中367番地に明治初期に建てられた大庄屋橋本家が現存しています。明治初期、橋本源五郎の時代に建築されました。当時は蔵が5棟有りましたが、現在は1棟だけ残っています。家の広さは約150余坪、戦前は田圃を数10町歩所有していましたが、終戦後の農地改革法で全てなくなりました。

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 荒神様が小田中・田中の中心部にあります。白加美神社の東面に建てられ、守護神として祀られています。
 もう一つの荒神様は小田中・田中の北部にあります。農耕の守護神として祀られています。(文:『作州城西史』より)(2019年1月14日・1月23日撮影)