田熊八幡の回り舞台は国の重要民俗文化財

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 今年(2016年)も津山地域のお祭りも最終になり、11月3日は阿波八幡神社の花祭り(岡山県の無形民俗文化財)、新野まつり(岡山県重要無形民俗文化財)、中山神社の秋祭り(本殿は国指定重要文化財)、田熊八幡宮の秋祭り回り舞台が国の重要民俗文化財)とあります。
 一昨年(2014年1月5日)に取材した田熊八幡宮を再度組んでみました。また、2015年11月1日(日)には、国指定重要有形民俗文化財「田熊回り舞台」の国指定40周年を記念した芸能・文化発表会が開催されました。(※2011年の特集)

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本殿                      廻り舞台の借景が素晴らしい。

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前回の取材はこちら←

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「国指定重要民俗文化財」となっている境内にある"農村歌舞伎の回り舞台"は、美作地域の農村歌舞伎芝居が非常に盛んであったことを物語る貴重な民俗資料となっています。

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「田熊八幡神社重要書綴」によれば、明治4年(1871)の建立と推測され、大工の野上米右衛門らによって建築されたました。

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那岐連峰が鮮やかに見えます。

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内部の舞台中央には、特殊な木車装置を有する直径4mの皿回し式の回り舞台(盆の上面を足で踏み廻すので「足廻し」と呼ばれる)を設けるなど、太夫座、二重台、花道等、各種の機構を備えた本格的な舞台であったということが分かります。

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奈落(地下)の柱に残された様々な落書きや墨書から、播磨の旅役者を頻繁に招いたことや、各種の出し物が演じられたことも分かっています。

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本殿

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田熊八幡の由緒を記した看板           土俵

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参道                      手水鉢