安岡町

yasuokamachi3.jpg

 安岡町は津山城下の西の端となる町で、町名はこの地域から北に広がる丘陵地から名付けられたようです。町並みは寛永年間(1640頃)には成立していましたが、津山城下から外れている場所であるために町民は租税に苦しんでおりました。その後、南海(紀州)から移り住んでいた渡邊藤左衛門義信の命をかけた直訴により、茅町と安岡町は城下に編入される事になりました。その義挙を徳とし祠を建てて神と崇めたのが、義信神社として現在でも安岡町の守り神として町内に祀られています。

yasuokamachi7.jpgyasuokamachi8.jpg

 安岡町町内会館の倉庫には岡山県重要文化財である津山だんじりが保管されています。このだんじりは幕末に彫師杉山松四郎により彫られた鳳凰と龍に加え、津山だんじりでは珍しい柱の巻龍で装飾されたことから鳳龍臺と呼ばれています。徳守神社の秋の例祭では、3年に一度の出動年に「安若連」に引き出され、津山市中を練り歩きます。
(文:『作州城西史』より)(2019年1月14日撮影)