PORT ART&DESIGN TSUYAMA(ポート アート&デザイン津山)

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PORT ART&DESIGN TSUYAMA」(ポート アート&デザイン津山) は、岡山県北部の山間に位置する津山市に誕生したアートギャラリーです。
 大正9年(1920年)に竣工した市指定重要文化財である旧妹尾銀行林田支店の大らかな建築空間が、アートの発信拠点として生まれ変わりました。銀行、その後は洋学資料館としても使われたこの施設は、赤レンガタイルが敷かれた中庭を中心として、神社仏閣を想わせる木造の本館、石造りの金庫棟、赤レンガ倉庫が立ち並ぶ構成を持ち、1世紀前の大正ロマン期の華やかな建築様式と往時の市井の面影を今に伝えています。

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 東京五輪が開催される2020年に百歳を迎える歴史ある建築空間のなかで、優れた作家の作品を紹介する企画展を主軸としながら、市民ギャラリーや作家とのワークショップ、アートイベントの開催など、楽しく体験・参加できるプログラムも多数用意しています。
 「みなと」のような日常のなかに多様な交流が生まれ、外の文化の受容(import)と内の文化の発信(export)の二面性が互いに循環し合い、新しい出会いや思いがけない物語が生まれる楽しさを共有できる場になれば幸いです。 PORT ART&DESIGN TSUYAMA  館長 飯綱 洋平 

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本館棟(室内)
OPEN 10:00 - 18:00 CLOSED 毎週火曜日(その日が祝祭日の場合は、直後の休日でない日)・祝祭日の次の休日でない日・年末年始(12月29日から翌年1月3日)

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中庭でのカフェテラス             金庫等(ギャラリー)

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レンガ棟(ギャラリー)

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レンガ棟(ギャラリー)

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移りゆくもの(10月6日~10月28日まで)
太田 三郎
PORT 第1回企画展として津山市在住の美術家 太田三郎「移りゆくもの」展を開催致します。太田氏は、郵便切手を素材とした「時間」と「場所」の関係性をテーマとした作品を制作するなど注目を集める現代美術作家です。
本展では、銀行、洋学資料館と変遷してきたこの施設の建築空間を意識した作品を展示しています。

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太田 三郎(美術家) Ota Saburo
 1950年生まれ。既製の郵便切手やオリジナルの切手を用いて「時間」や「場所」を切口に、私たちの生活の中に潜む見えない関係を可視化する作品を制作、国内外の美術館に作品が収蔵されている。

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<作家より本展示に寄せて>
 市指定文化財で趣ある建物には旧妹尾銀行から旧津山洋学資料館へと変遷した歴史があります。その事に敬意を表し、それにふさわしい作品を展示したいと考えました。使用済み切手を山のように積み上げて美術品の価格について一考を促す作品、玩具の紙幣を素材に切手を金券ととらえた作品、種子を和紙に挟んで切手に仕立てた、植物標本のような作品など。また宇田川玄随(槐園)と宇田川榕菴にちなんだ作品は本展に向けた新作です。(作家寄稿)

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移りゆくもの

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(文:PORT ART&DESIGN TSUYAMA(ポート アート&デザイン津山)HPより)
(2018年10月8日撮影)