
行啓道路(津山市山下)

明治時代に「押入」と「小原」に温泉があった。

今(2015)から約20年~80年前の津山市内の様子

【津山人】 保田扶佐子さん(抽象画家・版画家)

「好奇心旺盛な江戸時代最高の科学者」と呼ばれています。
寛政10年(1798)大垣藩医江沢養樹の長男として江戸に生れる。14歳にして江戸蘭学界の大立者 津山藩医宇田川玄真の養子となり、蘭学に志をたてる。津山藩医のかたわら幕府天文台の訳官にも登用され、蘭医シーボルトとも交友をもった。
わが国最初の植物学書「植学啓原」や、わが国最初の化学書「舎密開宗」を著し、「日本近代科学の生みの親」と称される。弘化3年(1846)江戸に没す。(その他の記事)
宇田川 榕菴のブロンズ像
宇田川榕菴の「植学啓原」は、わが国最初の植物学書です。
榕菴が西洋には植物学があることを知り、「花粉」「葯」「柱頭」などの言葉を作りながら著わしたものです。また、「酸素・窒素・炭素・水素」などの元素名や「酸化・還元」など化学反応を表す言葉。
コーヒーの効能をまとめた小論や温泉の成分の分析、西洋音楽の音律について調べたり、西洋スゴロクやトランプを模写したりしています。
宇田川 榕菴が自ら模写していたトランプです。キングやクィーンなどの目がコミカルに大きく描かれていることや、ジョーカーがないこと、カードの四隅の丸みや数字のないことなど、当時のトランプの特徴が忠実に再現されています。しかも用紙はオランダ製で、できる限り本物に近いものを作りたいという、 榕菴のこだわりが伝わってきます。
(情報提供:津山洋学資料館)
江戸のマルチ人間、宇田川 榕菴が興味を持ち研究したもの
オランダカルタ 清学考(演奏していたらしい)
舎密開宗 植学啓原
張込帳大砲図 張込帳樺太図
張込帳昆虫 張込帳かば
(写真データ提供:津山洋学資料館)
絵が上手ですね。