『海の声―いまだ波高し―』NishiIma25
群馬県在住の画家 金原寿浩(ジャスミン)さんが、墨や木炭を使って描いた東日本大震災や沖縄の基地問題などをテーマにした絵画を中心に48点が、第一会場「NishiIma25」と特別第二会場「Nishitera no 蔵」で6月12日まで展示されています。
特別第二会場「Nishitera no 蔵(片山家の元米倉)」で展示されている「ふるさとをかえせ」は、東日本大震災で被災した福島県の海岸線を背景に、除染廃棄物が詰められた袋が木炭などで描かれた、高さおよそ1m40cm、幅9mの大作があります。
金原寿浩(ジャスミン)さんは、「2008年から2016年まで毎年最低1ヶ月沖縄滞在して制作をしていました。歴史的なことは知識はあったけれど、沖縄を訪れると否応なしに見えてきました。戦跡も多いですし沖縄には出版社が沢山あり書籍が山ほどあります。
また、原発は要らないし危険だと認識してましたが、東日本大震災であそこまで壊滅する想像は出来ませんでした。想像の甘さを実感しました。」と話されています。
この作品展は震災や基地問題を自分のこととしてとらえ、未来につなげていこうというメッセージが込められた作品です。これをきっかけに福島や沖縄をより身近に感じてもらえたらと。
また、ジャスミンとのアートインレジデンス的な共同生活、蔵の大家さんの心のこもった手助け、積み重なった経験が今回の蔵での時を生み出してくれました。NishiIma25の家、Nishitera no 蔵も、江戸時代から同じ時の流れを過ごした忘れられていた建物です。これもご縁で繋がったのです。桜色のお召し物ー大川小学校の桜、皆様に本当の幸せ、希望が届きますよう。(文:主催者:桜井由子)(2022年6月4日撮影)
ガジュマル
横倒のビル 女川 ちょっと置かせて 渋谷
桜井敏生 Toshio Sakurai 「こども」 津波に砕かれた防潮堤 2012釜石
巨大くじら缶、山と山、浜にコンテナ 願い 久之浜
ガジマルの唄2020 沖縄鳥瞰図2021 静物スズキ・シュロ・サマータイムブルース
ガジマルの唄2020 北川太郎
新知の浜2012 流された橋2012釜石
NishiIma25の東側の路地 長安寺向かいの特別第二会場
NishiIma25 特別第二会場 Nishitera no 蔵
この蔵は、片山家の元米倉だったそうです。
床にはレンガが敷き詰められています。 サヨナラはしない (石巻 大川小学校)
木の立像 桜井敏生 ちょっと置かせて 国会議事堂
まったく地球人という奴等は もんじゅ
ふげん
照明装置が入っていて「オン」と「オフ」とで姿が豹変します。
実はこれらの作品には「菩薩」と「原子炉」との意味合いの2面性が含まれます。
愚かなる人類の頭の上には死の灰ではなく青空を
ベニヤは漆喰壁を保護するために覆われているので、裏にはそのままの壁が出てきます。
「ふるさとをかえせ」は、東日本大震災で被災した福島県の海岸線を背景に、除染廃棄物が詰められた袋が木炭などで描かれた、高さおよそ1m40cm、幅9mの大作です。
江戸時代からの蔵の空気が、金原さんの作品と共鳴し、蔵もイキイキとしてきた感があります。
ベニヤは漆喰壁を保護するために覆われている イノチの宴
ので、裏にはそのままの壁が出てきます。